たましいの洗い場

中塩博斗のブログです。

Gold

 尾崎のOH MY...をつい口ずさんだ流れで、昔小山田壮平が路上で弾き語りマンと一緒にコレを歌っていた映像があったなと思い探していたんだが、どこにも見つからず、仕方なく野音のマイアミソングの映像を脱法視聴することにした。直前のMCを聞いていたら、何か1000℃の鉄球みたいなものが胸の辺りに込み上げてきてしまった。私ももう中学生ではない。しかしずっとグルーピー→僕がハクシビンだったら辺りの性急さは、未だにGoldだった。

Flamenco Sketches

 普段、人というものは、無意識に旋法を選んで聴いたり、使ったりしているわけだけれど、まあ、これは、単純に言えばドレミファソラシドが耳に馴染む人もいれば、ドレミファ#ソラシドの方が人生そのものだっていう人もいるっていう話で。モーダル・ジャズっていうのはある特定の(a certain)旋法を研究し会得した者が見せる映像そのものであり、つまり、そういう意味で言えば、私らは海を泳ぐというその感じを知ることができるし、金星表面の風のその感じや、中上健次の文体のその感じについて、知ることができるし、逆に他人に想わせることができるっていう、そういう類の話に例えることができるかもしれない。

 そうは言っているものの、少なくとも俺にとって実体が希薄なものからの視線を攻撃と見なす、極めて妄想的な思いの先端を吐き捨てたに過ぎない。そうせざるを得なかったとも言えるし、俺はそういう内的な必要によってのみ物を作りたいと思っている。本心では、微細な波動(抽象的なもの)を探り当てるための儀式の試みを、今すぐにでも開始したいし、もちろん今すぐに開始すること自体はできるんだが、もう少しの心の準備と、もう少しの勇気があれば尚良い。そして、健康な体と、高次の思考状態があると尚良い。思い切り泣き、思い切り踊りたい。本当に自由であるっていう状態について考えていたい。麺から音楽から汚い願いまで、全て解体されたい。しかし、ありがとう、文明。色々と、保存しておいてくれてありがとう。スッキリしてきた。愛しています。本当に愛しています。皆様、本当に愛しています。

 正直言って、お下劣な文化に、押し込められているようで、気分が悪い。本当に、全員に、優しく生きていって欲しいと考えている。神経質な人間を攻撃しないで欲しい。まだ、何一つ気持ちが晴れない。

0212

怪盗

 ただ薬屋で咳止めを掠め取るような話ではない。この町には、盗まれなくてはならない物がある。昔からそういう風に言われていた。

 息をするのに近いことをしながら、俺はこんな考えについて、その確信を固める。「例えば、二人の意見を整合するみたいに、雨が降り出す。時を同じくして、そうあるべき物が、そうあるために盗まれる」。

#メモ

①コチラとアチラのタイミングを合わせる。(呼吸?)

②その瞬間は、二度とは訪れないかもしれない。

③何より重要なのは、ひしゃく(に類するもの)と容器が必要だということ。

 それから、色々な目に遭った。しかし、もはや、コンセプトというものは一つも意味を持たなかった。そう、エナジーは、あの手この手で表出される必要があった、ただ、手段それ自体には、いわゆるコンセプトを持たせてはならなかった。

 俺の人生はコンセプチュアルではない。この町で機能するのは、泪だけなんではないかと、時々思う。